
“生けるきもの事典”ことRYOKOが、今回も耳寄りな情報をお伝えするのでぜひご覧くださいね♪
では、はじまりはじまり~。
いよいよ2020年が始まりましたね。
平成から新しい年号の令和に変わり、夏には東京オリンピックも開かれます(2021年に延期)。
今年はなんとなく気持ちも新しくなるような、そんな年ですね。
元日のテレビやお正月特番では、タレントさんや女子アナウンサーが振袖姿で写っているのをよく見かけました。
きもの姿の人を見ると、お正月っぽいおめでたい感じがしますよね♪
それに、きもの姿はとっても華やかできれいだし、洋服とはまた違った雰囲気が素敵ですよね。
お正月になると、やっぱりこの季節のきものっていいなぁと毎年改めて思います。

見ているぶんにはいいけれど、『いざ着用となると、ちょっと大変そうだな。』と思う方も多いかもしれません。
“一人で着付けられない”とか、“しまっておく場所がない”とか、“汚れたらどうしよう”、“合うバッグを持っていない”などなど。
きものに興味があっても、なかなか思いきれない理由のひとつがお手入れのことだと思います。
せっかくおしゃれをして出かけても、お天気が悪くて雨に振られたり、お食事のときに汚してしまったりするかも…と考えると気軽に利用できないくらい心配になりますよね。
きものってシルク素材のものがほとんどだから、普段着のように“おうちでもお洗濯”はちょっと難しい。
お洗濯をプロにお願いするにしても、
着るたびにクリーニングに出したらいいのか??
いつも近所で営業しているクリーニング店舗屋さんでいいのかとか??
着終わった後にクリーニングに出そうと思ったら休業中だったけど、後日にクリーニングに出しても大丈夫なのか??
クリーニングしたら配送してくれるのか??その場合の送料は無料??
サイズによって料金は変わる(TLサイズは特別料金??)??
ちょっとくらいの仕立てならやってもらえるかな??
とかいろいろ迷ってしまって、結局きものを着る機会が遠のいてしまう、なんていうことも。。。
きものビギナーの方も、おうちで簡単にお洗濯できるきものもあるんです。
その名も…
洗える着物(そのまんま)。
もうずっと前になりますが、きものを洗濯機に入れてじゃぶじゃぶ洗っているCMが流れていたことがあります。
そのコマーシャルの通り、「洗えるきもの」という種類のきものはおうちの洗濯機にいれて、じゃぶじゃぶ洗っても大丈夫なんです。
ふつう「きもの」というものは、ほとんどがシルク素材です。
カジュアル洋服でもシルク素材のものは、おうちで洗うと縮んでしまったり型崩れしたりすることがありますが、着物もそうなんです。

“きものを洗ってみました”、というような動画もyoutubeでアップされてますが、やっぱり縮んだり色落ちしたりしてますね。
私もちりめんのシルクの風呂敷を洗ったことがありますが、すごく縮みました。
乾かす前によーく伸ばして干せば、大きさはだいたい元通りになりますが、風合いがちょっと変わってしまいます。
ちょっとごわっとした感じになってしまいました。
「洗える着物」はどうしておうちで洗っても大丈夫かというと、素材が違うんです。
「洗える着物」の品質表示をみると、「ポリエステル100%」と書いてあるのがほとんどです。
シルクではなくて、化繊なんですね。
「洗える着物」のメリットは、その名のとおり、なんといってもおうちの洗濯機で洗濯できて、しかも、縮みや色落ちがほとんどないこと。
汗をかいたり汚れたりしても、すぐに洗えるのがいいですよね。
私も何枚か持ってますが、洗濯機でガンガン洗っちゃってます。
そうは言っても、脱いだまま洗濯機に放り込んでしまうと生地に傷みが出てしまうことがあるので、ちょっとした工夫が必要です。
まずは、目立った汚れがないかチェックします。
女性だと、衿のあたりにファンデーションや日焼け止めがつきやすいです。
レディースあるあるなので、無地の着物は特に気を付けてチェックしましょう。
首や袖口は直接肌に触れているところなので、汗や皮脂汚れもつきやすいので、そこも忘れずにチェック。
もし、汚れが気になる場合には、洗濯機に入れる前にそこだけちょこっと手洗いするといいですよ。
チェックが終わったら、きものをたたみます。
たたむ方法は、きものをしまう時のたたみ方「本だたみ」がいいですね。
本だたみだとちょっと横長になるので、だいだい正方形くらいになるようにさらに折りたたみます。
たたんだら、大きめの洗濯ネットに入れて、洗濯機の中へ。
ドラム式の洗濯機でも縦型の洗濯機でもどちらでも大丈夫ですよ。

プレタのきものはだいたいタグに洗濯表示があると思うので、それをみましょう。
なければ洗剤は、中性洗剤がおすすめ。
手洗いコースやおしゃれ着コースなど、ソフトに洗えるコースを選びます。
あとは洗濯機がやってくれるので、スタートスイッチを押すだけでOK。
ただし、洗い上がり後の脱水は1分くらいを目安にしましょう。
ポリエステルのきものはしわになりにくいですが、あまり脱水をかけすぎるとしわの原因になるので要注意です!
以前楽天市場で東レシルックを買った時には、悲惨な失敗をしてしまいました…。
脱水が終わったら、きものハンガーにかけて日陰干しします。
きものハンガーだと袖口までまっすぐに干せるので、しわができにくいです。
裾が床につかないようにするのも忘れずに。
脱水をあまりしてないので、部屋干しだと床や畳がちょっと湿っぽくなるかもしれません。
水がぽたぽた垂れてくるということはないと思いますが、バスタオルとかを下にしいておくと安心です。
乾いたらたたんで、しまいます。
洗える着物の“おうちお洗濯”完了です!
化繊以外にもおうちで洗えるきものもあるんです。
木綿や麻などのきものです。
浴衣も木綿で作られているので、おうちで洗えます。
クラシックスタイルが好きな方は、えっ!?と思うかもしれませんが、デニム素材のきものなんていうのもあります。
デニムのきものは洋服と同じでお洗濯して色が変わっていくのも粋ですね。
余談ですが…。
先日行きつけの呉服屋さんから“小物類やBLUEデニムのカッコいい反物が出荷(入荷だろw)されてきたよ。”と連絡を頂いたので、年内にデニム生地の着物と小紋を2着ほどと草履が下駄のセットを購入する予定です(稽古用に)♪
数か月に一度発行されている着物雑誌があるんですが、その雑誌でデニムの着物を見たときから欲しかったんですよねぇ♪
木綿や麻のきものは素材や織り方によって縮むことがあるので、「洗えるきもの」よりはちょっとお洗濯するのにコツが要ります。
ショップの店員さんと仲良くなったら聞いてもいいかもしれませんが、そんな時間ないよぉという方はまたの機会に詳しくお伝えしますね。
ps.トップページでおすすめの着物ショップを掲載しているんですが、只今絶賛公表中のキャンペーンを実施しているようですので、きものを購入する予定がある人は活用するといいですよぉ♪
価格も他店と比べると良心的です。